男三人組+紅一点の組み合わせの原点? 小林まこと「1・2の三四郎」

2020/10/04
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

一度ハマッてから「鬼滅の刃」のリピ読みが止まらない。

ほんとに面白かった… アニメ「鬼滅の刃」イッキ見したので感想書きます

20巻読んだらまた前の巻に戻って…の繰り返しの日々になっています。
ストーリーの流れ、戦闘のスピード感と迫力、ギャグ描写の面白さ、独自性のある印象深いセリフ、泣かせる演出、etc.
この作品の魅力を挙げると膨大にありすぎてとても語りつくせないのですが、飛びぬけてすごいのはやっぱりキャラクターの立ちっぷりですよね。
クールに見えるキャラですら表情も動きも豊かで、全員個性が出ていて感情移入がしやすい。
その中でも、主人公の炭治郎とヒロイン禰豆子のコンビに、同期の我妻善逸と嘴平伊之助が加わった4人組「かまぼこ隊」になってから、さらに面白くなりました。
この男三人組に女の子が1人加わった構図が作品に面白みを加えている漫画は他にも以前書いた「こいつら100%伝説」などもそうです。

EじゃんGジャン最高じゃん 岡田あーみん「こいつら100%伝説」を語りたい

そして私が初めてこういうカルテットが中心になっている漫画を読んだのは、小林まこと先生の「1・2の三四郎」でした。

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「1・2の三四郎」概要

デビュー作「格闘三兄弟」をベースにし、「週刊少年マガジン」で1978年から1983年まで連載していた熱血スポーツ・ギャグ漫画です。
汗も血も笑って流す、というフレーズがついていた気がします(記憶が古すぎて定かではない)
その言葉通り登場人物たちは、ラグビー→柔道→プロレス、と違うスポーツに取り組むたび稽古や試合で凄まじい量の汗と血を流すのですが、小林先生独特の「輪郭よりデカくなる口」の表情で、これまた独特の悲鳴「でえ~~~!!」と喚いて、熱血なのにギャグのミックスが絶妙でかなり面白い作品になっています。

 

簡単なあらすじ

天竜学園高校に通う東三四郎は、ラグビー部を追い出されたばかりで次は柔道部に入ることに決めていた。
その朝は遅刻しそうで、全力疾走で登校する途中、同じく全力疾走していた転校生・北条志乃とぶつかりギャン泣きされてしまう。
同じクラスになった志乃の学校案内を命令されて、彼女を連れながら柔道部の道場に行くと、たった一人残っていた部員は退部してラグビー部に入部するということだった。
自分一人でも柔道部の看板を守る、と三四郎は決めるが、空室になったはずの道場を狙ってレスリング部(部員ひとり)の西上馬之助と、新たに立ち上げたばかりの空手部(部員ひとり)の南小路虎吉がやってきて、争奪戦が始まった。
喧嘩を止めるため志乃は、全員で均等に使えばいい、と提案し三人はそれで妥協する。
「総合格闘部」と新たなクラブ名をつけ、志乃はマネージャーに収まった。
こうしてこの四人を中心に他の仲間も集まり、ラグビー部との校内試合・柔道部としての地区大会を戦っていき、卒業後はプロレス界に入っていく。

 

キャラ達の個性が強い

主人公の三四郎は、両親に捨てられて姉と二人暮らしと言うワケありの背景があるのですが、プロレス好きでスケベで前向きな性格なので暗さがありません。
この明るい気質は虎吉と馬之助も同様で、三人とも自己主張は強いからしょっちゅうプロレスごっこみたいなケンカに発展して、それが作品の楽しい雰囲気になっています。
ちなみに虎吉はゴリマッチョの外見からは想像つかないが少女漫画家を目指しており、特に「キャンディ♡キャンディ」の模写が得意、という意外性があるキャラです。
志乃ちゃんは可愛くてグラマーで頭が良くて元生徒会長で、という典型的少年漫画のヒロインの部分を、破壊的な泣き声と他キャラ同様の顔面崩壊そして大食いで字が汚い、などでブチ壊しにしているユニークさ。
この個性の強い4人に加えて、仲間になったりライバルだったりするキャラたちも、それぞれ彼らに拮抗する個性の持ち主たちがほとんどです。
そんな個性のぶつかり合いが強烈なギャグ描写につながって、各スポーツについて詳しくなくても面白く読めるパワーがあります。

 

細かいギャグやパロディでダメ押し

このキャラクターたちのやり取りだけでもギャグ漫画として成立しているのですが、読者を笑わせるコメディ要素があちこちに仕掛けられています。
特に当時メガヒットになった柳沢きみお先生の「翔んだカップル」の主人公とヒロインは、本来のシリアス展開を逆手にとられてしょっちゅうギャグ要員にされていました(≧∀≦ )ブハハッ!!

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他にも仲良しの漫画家やプロレスラーなどがパロディに使われています。
当時の世相・風俗(エリョの意味のほうではない)が反映しているので、若い人たちには分からないネタが多いかもしれないですね。
独特の間やテンポ、セリフなんかも注目です。

 

面白い作品だからこそ過酷だった制作裏話

2009年に「週刊少年マガジン」が創刊50周年を迎えるにあたって、編集部から三四郎連載当時の思い出を描いてほしい、と頼まれた小林先生は「青春少年マガジン 1978~1983」のタイトルで当時のことを漫画にしています。
単行本は全一巻にまとめられているので、サクッと読めるのですが、かなり過酷な状況だったことが伺い知れます。
最後までパワーが衰えていなかった「1・2の三四郎」でしたが、心身ともに相当の負担がかかっていたことが分かりました。
その中で同期デビューや後輩の漫画家たちとの交流の楽しさが伝わってきます。
特に仲良しだった小野新二先生と大和田夏希先生とで「新人三バカトリオ」で頻繁に遊んでいたのが作品の面白さを支えていたのかもしれません。
三四郎の中でも、志乃ちゃんたちに「やあ、みなさん」と声をかける三人組で、シャツに「小林」と書かれた人物だけキラ星つきのイケメンで描かれ、他にそれぞれの連載作品のキャラがTシャツに描かれている小野くんと大和田くんのことは、バイキンの擬人化レベルの汚さで描かれているのが爆笑でした。
仲がいいからこそ通用するギャグですよね~( *´艸`)
小林先生自身、突発的にマンションから飛び降りそうになるのを必死でこらえたり、大和田先生の自殺、小野先生の病死など、漫画家の過酷さを余すところなく描写していて、とても興味深い作品です。
「1・2の三四郎」と一緒に読むと感慨深いものがあるかと思います。

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もし「鬼滅の刃」でこういう組み合わせの4人組を面白いと感じられたら、「1・2の三四郎」も良かったら読んでみてください。
古いけど面白い漫画です。

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